風俗業界の仕事内容 男は掃除、送迎、使いっ走りetc.
前回の続きで、風俗業界に興味を抱いてた方に向けて実際の仕事内容を書いてみます
分かりやすいように新入り社員(入社後半年から一年前後経過)のタイムテーブルを作りました
細かいことは後でまとめます
想定しているのは以下の状況です
・二交代制の店舗
(昼間働く人とよる働く人が分かれている体制)実際は分かれていないこともある
・人件費を削れるだけ削っているため人員に余裕が無い
受付、客の案内、その他雑用にひとりずつの計3人で店を回す
・給料日後のため他日より忙しい
・部屋数(嬢=店が雇っている女が入っている部屋)は10部屋
16~17時
・業務開始
この時間30分前位に到着しない場合は怒られますが、その30分の給料がもらえるわけではないです
・当日の予定を確認
・ノルマ達成への見通しを全員で確認
ノルマ(当月の売上目標)が達成できていない場合、あといくら金が足りないのかを説明され、下っ端がその責任をかぶらされる
17~19時
・唱和
全員で企業理念を大声で叫びます
お客様を第一に云々の内容のない薄っぺらい言葉です
・店内の見回り
備品のチェックなどです
暇な時は何度もチェックをして仕事をしているふりをします
・掃除
嬢が部屋にいる間はその部屋の掃除ができないので、嬢が部屋を空ける数分の間をぬって軽い掃除をしますが、少しでも遅れると詰められます
詰められるときの言葉などは以下のリンクを参照して下さい
上司が部下を「詰める」という日本特有の文化は、本当に生産性を上げるのか?(前編) 連載:名著×少年漫画から学ぶ組織論(16)|ビジネス+IT
・客の案内
下っ端のメイン業務はこの案内と掃除です
フリーで入ってくる客(どの嬢と遊ぶか決めていない客)をいかに不人気嬢につけられるかが重要ですが、これを頑張ったところで給料が上がるわけではないので適当にやります
予約客の場合には料金説明をしたうえで会計をします
19~19時10分
・食事休憩
忙しい場合にはどんどん後の時間にずれ込みます
業務内にある唯一の休憩時間です
早く食べ終わることが何よりも重要なので、味わいながら食事を摂ることとは無縁になります
以降も客の案内と掃除、雑用が続きます
24時
・閉店作業
店内の掃き掃除、外にある看板の回収や、店舗に在籍している嬢(女性)への給料渡し、不満を言い出す嬢をなだめすかしてたまには脅しながら不満を抑え、こちらに都合がいい日(他の嬢が休みで部屋が埋まらない日)に出勤させるように説得します
説得がうまくいかない時にはもちろん詰められます
24時~3時
嬢が入っていた部屋の掃除を下っ端が中心にやります
想定では10部屋なので一部屋20分で掃除した場合200分かかります
大体3時間ぐらいで終わればいいほうで、何か不測の事態があれば更に伸びます
3時~
とりあえずは家、もしくは店の寮に帰れますが、次の日に早番出勤(7時始業)の場合の睡眠時間は3時間程度です
上記のタイムテーブルには入れていませんが、自動車免許を持っている場合には嬢の送迎も加わります
この場合のガソリン代は店が負担する場合もありますが、負担をしない店もあるようです
また、事故が起きた場合に店は一切関わりません
この他にも、求人募集サイトに求人を出す作業など細かいものを合わせればいくらでも有りますが、店にいる時間はだいたい12時間前後です
ただし、人員に余裕が無い場合(ほぼ常にこの状態)にはこのタイムテーブルが変わり7時~27時の勤務時間になります
これが通し勤務と呼ばれるもので、朝から深夜まで店にいることになります
学生時代に体育会系バリバリの人でも体を壊して辞めていく方が多かったので相当体に応えます
前回でもふれていますがこの業界に入ることは本当におすすめしません
重いものを運ぶことが多いので、もし腰を痛めてしまった場合などはその後の自分の生活が悲惨なものになってしまいます(一度痛めてしまうと元には戻りません)
目先の美味しい情報に釣られずによく考えてみてください
給料も待遇も嘘が並べられているだけです(前回の記事に書きました)
フタを開けてみればろくでもない事しか見えてきません
睡眠時間も短く、体を酷使した結果得られるスキルも報酬額も明らかに少なすぎます
風俗業界を選ぶメリットに給料や待遇面を挙げている方にこそ現実を知っていただきたいです